会長挨拶

 このたび第31回日本脳神経CI(Computed Imaging)学会を平成20年2月21日(木)および22日(金)の2日間、東京都文京区の東京ドームホテルにおいて開催させていただくことになりました。
 この学会は、元来、1970年代にCTスキャンが導入され普及していった時期に、その意義や読影法を勉強し議論する場として発足したものであります。そのため本学会の第1回は1978年に日本脳神経CT研究会として始まりました。その後、MRIが登場し脳神経系の臨床に大きな意義を持つようになったため、これを組み込み1993年から日本脳神経CI研究会と名称変更いたしました。更に近年、コンピューターを用いた画像診断法、機能画像検査、モニター法などを研究対象に含め、1998年には日本脳神経CI学会へと発展してまいりました。即ち、本学会の目的は、これらの内容に関する会員相互の知識と意見の交換を図り、内外の関連学会との交流を促進し、わが国におけるComputed Imagingを中心とした学術および医療の進歩・発展に寄与するところにございます。
 第31回日本脳神経CI学会では、メインテーマを‘病変の性状はどこまでわかるか’と致しました。現在の画像診断を駆使いたしますと、極めて小さな病変まで描出することが可能です。しかし、病変の性質、たとえば硬いか軟らかいか、ということ一つ確実にはわかりません。即ち、空間解像能は著しく進歩致しましたが、性状診断はまだまだ不満足な状況です。外科医にとりまして、病変の硬さ、出血性、浸潤性、悪性度などは術前の極めて重要な情報ですし、腫瘍再発と放射線壊死とでは治療方針が全く異なります。内科医にとりましても、T1低信号域を見て次に何が、梗塞、グリオーマ、変性疾患、炎症の決め手になるかは大きな関心事であると思います。そこで現時点における性状診断のレベルを整理し、その将来性を議論したいと考えております。勿論、その他いくつかのシンポジウムやNeuroimaging Quiz,ランチョン・モーニングセミナー、特別講演や教育講演、一般演題や興味ある画像所見報告、企業展示などは例年通り行いたいと存じます。
 それでは多数の方々の積極的なご参加をお待ち申し上げております。

平成19年9月吉日

第31回日本脳神経CI学会総会
会長 寺本  明
日本医科大学脳神経外科主任教授

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